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犬にとっての散歩は、社会化、運動、気分転換などの要素があり、中でも子犬の時は、他の犬や人と触れ合う社会化の要素が極めて重要だと考えられています。
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タケノコ採りに出かけたまま行方不明になり、8日に岩手県雫石町内の山中で20日ぶりに救助された仙北市角館町の鈴木徳夫さん(78)。ブルーシートに身を包み、沢の水で水分を補給して助けを待つなど冷静な判断を重ね、無事を祈る家族の元に生還した。

「大きな骨折はなく、少しの範囲なら、動くことができたことが功を奏した。水分をしっかり取れていたことが、生存の一番大きな理由だ」

鈴木さんが県の消防防災ヘリで救急搬送された秋田赤十字病院救命救急センター長の藤田康雄さん(55)は9日、院内で記者会見を開き、こう語った。

藤田さんによると、鈴木さんは仙北市田沢湖の乳頭温泉郷付近から1人で入山した6月18日に山中で滑落。沢で身動きが取れなくなり、その後はほぼ同じ場所で過ごしていたという。数日後に、頭上を3人グループが通り過ぎるのが見え、声を絞り出して助けを求めたが、声が届かなかったという。

鈴木さんは8日に救助されるまでの21日間、自宅から持参していた握り飯やチョコレートを少しずつ食べたほか、周囲で採取した山菜を口にしながら飢えをしのぎ、沢の水で乾いたのどを潤していたという。

山菜に詳しく、食べることができる山菜を見極めることができる知識を持っていたこともプラスに働いたという。藤田さんは「助かるべくして助かる運を持っていた」と話したうえで、「あと1週間は持たなかったと思う」とも語った。

緊急入院した鈴木さんは現在、脱水、低栄養などの症状がみられるが、意識ははっきりしているという。2~3週間後の退院をめざして近く、リハビリを始める予定という。

鈴木さんは8日午後、病室で親類ら7人と面会を果たした。「無事で良かった」と声をかけると、「多くの人に心配をかけてしまい、本当に申し訳ない」と話したという。終始、落ち着いた受け答えで、元気な様子だったという。

次女の夫稔さん(59)は9日、朝日新聞の取材に「奇跡と思う。元気に帰ってきて本当に良かった」と声を詰まらせた。

県警地域課によると、今年に入り、今月8日までに県内で起きた山菜採りが原因の遭難事故は52件57人にのぼり、昨年同期比では8件8人増えている。このうち、仙北署管内では現在、3人が行方不明のままだという。

同課は、入山する際に予備食の準備を徹底するほか、道に迷った際にはヘリで発見されやすいように、木々が生い茂っていない場所で待機するなどの対策を呼びかけている。

出典:朝日新聞
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